住まいに品格を、空間に銘木の美を

チギリ

銘木に欠かせない「チギリ」とは

一枚板のテーブルや無垢材の家具を見ていると、板の割れ部分や節の近くに蝶のような形をした木片が埋め込まれていることがあります。
これが「チギリ(契り・千切り)」です。

チギリは単なる装飾ではなく、木材の割れが広がるのを抑えるための伝統的な木工技術です。
古くから家具や建築の世界で用いられ、日本の職人技を象徴する意匠のひとつとしても親しまれています。

チギリの役割

天然木は生きた素材です。
年月とともに乾燥や湿度の変化によって伸縮し、ときには割れが生じることがあります。
特に一枚板では、木の個性として入った割れ(クラック)を完全になくすことはできません。

そこで活躍するのがチギリです。
チギリを割れ部分に埋め込むことで、

◯割れの進行を抑える
◯木材の強度を補う
◯反りや変形のリスクを軽減する
◯デザイン上のアクセントになる

といった効果が期待できます。

チギリが生み出す美しさ

近年では補強だけでなく、デザインとしてチギリを取り入れるケースも増えています。
例えば、

◯ウォールナットにメープルのチギリ
◯栃にブラックウォールナットのチギリ
◯欅に紫檀のチギリ

など、あえて異なる木材を使用することでコントラストが生まれ、一枚板の個性をさらに引き立てます。
チギリは木の欠点を隠すのではなく、自然が生み出した割れや節を「景色」として活かす考え方でもあります。

チギリの形にも意味がある

一般的なチギリは蝶ネクタイのような形をしています。
中央部分が細く、両端が広がった形状にすることで、木材の両側をしっかりと引き寄せ、割れが広がるのを防ぎます。
そのため英語では「バタフライジョイント(Butterfly Joint)」や「ボウタイ(Bowtie)」と呼ばれることもあります。

銘木とチギリが織りなす価値

一枚板には、木が長い年月をかけて成長してきた証として節や割れがあります。
それらを欠点として取り除くのではなく、チギリによって補強しながら美しく活かすことで、世界に一つだけの表情が生まれます。
銘木の魅力は、完璧で均一な美しさではありません。自然が刻んだ個性を受け入れ、それを職人の技で価値へと昇華させるところにあります。

銘木にチギリの存在は欠かせません。
一度ご覧になってみてはいいかがでしょうか?

チギリ

名前のサンプル

情報のサンプル

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